C3、C4、CAM植物の特徴と、それぞれの植物の種類について解説する記事を作成するための情報をメモします。
C3植物
特徴
- 光合成のしくみ: C3植物はカルビン回路で二酸化炭素を直接取り込み、3-ホスホグリセリン酸(3つの炭素原子を持つ化合物)を作ります。これが「C3」の由来です。
- 適した環境: 温暖で湿潤な環境に適しています。気孔を開けたままにして、二酸化炭素を吸収します。
- 光合成効率: 高温や乾燥した環境では光呼吸が増え、効率が低下します。
主な種類
- 米
- 小麦
- 大豆
- ジャガイモ
- トマト
- アラビカコーヒー
C4植物
特徴
- 光合成のしくみ: C4植物は二酸化炭素を4つの炭素を持つ化合物(オキサロ酢酸)に固定することで、高温や乾燥した環境でも光合成を効率よく行います。カルビン回路は葉の内部にある特別な細胞で行われます。
- 適した環境: 暑くて乾燥した地域や、強い日差しの下で有利です。
- 光合成効率: 光呼吸が少なく、高温や乾燥した条件下でも効率が高い。
主な種類
- トウモロコシ
- サトウキビ
- ソルガム
- モロコシ
CAM植物
特徴
- 光合成のしくみ: CAM(Crassulacean Acid Metabolism)植物は、夜間に気孔を開いて二酸化炭素を吸収し、リンゴ酸に蓄えます。昼間は気孔を閉じて水分の蒸発を防ぎながら光合成を行います。
- 適した環境: 乾燥した環境や砂漠地帯に適応しています。
- 光合成効率: 極度の乾燥環境下でも光合成を行えるようになっていますが、成長速度は遅いです。
主な種類
- サボテン
- アロエ
- ベゴニア
- パイナップル
- 一部のラン科植物
これらの特徴を元に記事を作成する際、植物ごとの環境への適応や成長パターンに焦点を当てると、読者に分かりやすく、興味深い記事に仕上がるでしょう。
カルビン回路は、光合成の暗反応(または光を必要としない反応)の過程で、二酸化炭素を有機化合物に変換するプロセスです。この回路は、C3、C4、CAM植物のすべてで見られる重要な反応ですが、それぞれ異なる方法で二酸化炭素をカルビン回路に供給します。
カルビン回路の基本的な流れ
カルビン回路は3つの主な段階に分けられます:
- 炭酸固定(Carboxylation)
- 酵素ルビスコが、二酸化炭素を5つの炭素を持つリブロース-1,5-ビスリン酸(RuBP)と結合させ、3つの炭素を持つ3-ホスホグリセリン酸(3-PGA)を作ります。
- 還元(Reduction)
- 3-PGAは、ATPとNADPHのエネルギーを利用して、グリセリンアルデヒド-3-リン酸(G3P)に還元されます。このG3Pは、最終的にグルコースや他の有機分子に変換されます。
- 再生(Regeneration)
- 一部のG3Pは糖に変換されますが、残りはATPを使ってリブロース-1,5-ビスリン酸(RuBP)に再生され、再び二酸化炭素の固定が可能になります。
C3、C4、CAM植物での違い
- C3植物では、二酸化炭素は直接カルビン回路に供給されます。これが標準的な方法です。
- C4植物では、二酸化炭素はまず葉の外側の細胞で4炭素化合物(オキサロ酢酸)に固定され、その後、葉の内部に移動してカルビン回路に供給されます。
- CAM植物は、夜間に二酸化炭素を取り込みリンゴ酸として保存し、昼間にカルビン回路で使用します。これにより、水分の蒸発を抑えつつ、光合成を行います。
カルビン回路は、光エネルギーを利用して大気中の二酸化炭素を有機物に変える、植物の成長に不可欠なプロセスです。